僕は現在32歳で2021年10月からWeb制作会社への転職が決まっています。
現在様々なプログラミングスクールがありますが、それらでは、”未経験からエンジニア”へというキャッチコピーを謳っています。
エンジニアやWebデザイナーへの転職は20代なら比較的容易かもしれませんが、30代ではそうそう簡単な話ではありません。
今回は僕が転職活動で感じた現実の厳しさを書いていきます。
30代で未経験業種への転職活動の実際
僕の場合、田舎で移住せずにエンジニアへ転職をしようと思ったため、選択肢はかなり少なかったです。
コロナ禍の現在、リモートワークが推奨されており、IT業界ならフルリモートでの求人もあるだろうと楽観的に考えていました。
しかし、現実は厳しく、フルリモートワークができる会社というのは、そもそも実務もそれなりに積んでいる経験者しか募集していません。
よって、フルリモートワークでの求人は諦め、地元で就職先を探すことにしました。
実際に地元で求人を探していると以下のような会社が見つかりました。
- Web系自社開発企業 1社
- SIer企業 1社
- Web制作会社 1社
Web制作会社はWebデザイナーの募集でしたが、デザインやコーディング業務がメインであり、実質的にはフロントエンドエンジニアの募集でした。
Web系自社開発企業は書類選考で落とされました。
SIer企業は業務未経験者は受け付けていないとのことで断られました。
Web制作会社で無事に採用が決まりました。
断られた会社の採用担当者に話を聞いてみると、数年前までは未経験でもエンジニアを雇うことはあったそうです。
しかし、コロナ禍で企業の体力も落ちており、採用基準は厳しくなってきているそうです。
ましてや、この厳しい時代の中、30代の未経験の人間を雇いたいと思う企業はそうそういないと思います。
30代は家族がいたり、20代の若者よりも吸収力が悪く、育てにくいと感じるからでしょう。
今回の転職活動で未経験からエンジニアやWebデザイナーへの転職はコロナ禍ではかなり厳しくなっていることを思い知らされました。
30代で今まで築いてきたキャリアを捨てることのリスク
実際に30代まで会社で働いてきて、そのキャリアを捨てることにはかなりリスクを伴います。
30代からの未経験でのエンジニアやWebデザイナーへの転職では、必ずと言っていい程給料が下がると思います。
僕の場合、年収480万から年収240万までダウンします。
実際に働いてみたらエンジニアやWebデザイナーの仕事が合わなかったり、職場の人間関係が良くない場所にあたるリスクもあります。
日本での転職は35歳くらいまでしか受け付けていない会社も多く、年齢的なリミットも近づいていることを意識しなければなりません。
No Pain No Gain(痛みなくして成功なし)という言葉がありますが、得るものは何もなく、失敗して痛みだけに終わるリスクがあるということです。
特に、今努めている会社だけでしか通用しない業務をしているならば、一度その仕事を辞めてしまうと後戻りはできません。
それでもなぜ僕はエンジニアへ転職を決意したのか
せれでもなぜ僕は転職というリスクを取ったのか。
僕は看護師として働いているからです。
看護師は国家資格で、どこも人手不足です。
看護師は働こうと思えばいつでも復帰でき、今までの経験年数を考慮して給料も設定されます。
転職へ踏み切ったのは、エンジニアやWebデザイナーへの転職やキャリア構築に失敗したとしても、潰しが効くからです。
こういった専門職は戻りたい時に戻れることが強みだと思っています。
現在の仕事のスキルが他の会社でも通用するのであれば、リスクを取って転職を考えてみるのもありだと思います。
もちろん30代の方であれば、家族もいることが考えられるため、家族の理解を得ることが重要です。
年収の減少により家族生活が破綻してしまうリスクがあります。
転職を考えるのであれば、自身のライフプラン的に大丈夫なのかや、家族としっかりと相談して踏み切るようにしましょう。
実務経験1年後キャリアプラン
2021年10月から始まる職場では、Webデザイナー(実質的にはフロントエンドエンジニア)としての就職になります。
Illustrator、Photoshopを使用したり、HTML、CSS、Javascript、jQuery、PHPなどのコーディングがメインになるようです。
とりあえず、一年ほどは現在の就職が決まっている会社に席を置くことにしようと思っています。
妻の収入もありますが、生活はギリギリになるため、1年の時間制限を設け、その間に後の仕事の方向性を見出していこうと思います。
今考えているパターンとしては以下の2通りになります。
- フルリモートでフロントエンドエンジニアの求人を探して転職する
- 看護師に戻り、転職で得た経験を元に副業でWeb制作を行っていく
このどちらかの選択になると思います。
実際に僕は10月からエンジニアとして働く前から、不安も大きく感じています。
現在「転職しないほうが良かったのではないのか」と悩んでいる程です。
しかし、エンジニアとして働いてみないと見えてこないこともあるかと思うので、1年間学校に通うつもりで、やれることはやってみようと思います。
結論:安易にエンジニアやWebデザイナーに転職するべきではない
以上が僕がWebデザイナーやエンジニアに転職活動をしてみて感じたことになります。
僕が伝えたかったのは、「安易にエンジニアやWebデザイナーを目指すべきではない」ということです。
まずはエンジニアやWebデザイナーの仕事が自分に合うのか考えた上で、年収の低下を許容できるのか、転職が失敗したときプランも練ってから転職活動をするようにしてください。
30代未経験でエンジニアやWebデザイナーを目指している方々の参考になれば幸いです。
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