僕は2022年現在、看護師として田舎の病院で働いています。
2021年に看護師を一度辞め、Webエンジニアに転職しましたが自分に合わないと感じたため、看護師に戻ることにしました。
看護師もエンジニアも需要が高く、これからも安定した収入を見込める仕事です。
僕が看護師とWebエンジニアを田舎で経験して感じた、それぞれのメリット、デメリットをまとめていきます。
僕の住んでいる田舎の環境
まず、前提条件として僕の住んでいる環境を公開していきます。
僕が住んでいるところは岐阜県の飛騨地方にある高山市です。
人口は2022年現在、約8.8万人です。
ここは陸の孤島と化していて、近くの他の街に出かけるのに車で1時間以上かかります。
病院の数や規模は?
僕の住んでいる街には職員数が数百人規模の大きな急性期病院が2件。
精神病院は1件あります。
隣町の田舎でもそれぞれ病院は1件ずつある感じですが、地域によっては市民病院となり、市が運営しています。
市民病院の職員は公務員として働いているようです。
IT系企業の数や規模は?
僕が知る限り、市内にはIT系企業は3件あり、数十人規模が1件、数人規模の企業が2件あります。
隣町にもっと大きな企業もあります。
田舎で看護師とエンジニアを経験して
僕ははじめに述べたとおり、短い時間ではありますが、看護師とエンジニアを経験しました。
それぞれの経験から、どういった感想を持ったかまとめていきます。
田舎で看護師を経験して
僕は地域で一番大きい病院で看護師をし、現在は2番めに大きい病院で看護師をしています。
看護師としては6年目に入りました。
田舎では都会よりも少子高齢化が加速しているため、高齢者の入院が多く、基本的にどこの病院も忙しいです。
人間関係
看護師といえば怖い人が多いと想像しがちですが、全国的に田舎の場合は優しい人が多いようです。
僕の経験からもそう感じます。
看護師の世界は、女性社会です。
女性社会ならではの人間関係がありますが、男性が職場に数人いると大分和やかな雰囲気になる印象です。
田舎の病院のため、知人の知人など、何かと繋がりのある人が入院してくることも多いです。
待遇
僕の住んでいる田舎の場合、どちらの病院も全国的に有名なグループの病院であり、福利厚生が充実しています。
看護師はどこでも引く手数多であり、知っている限り、田舎の中では待遇はかなり良い方です。
ただし、大きい企業のためか、歯車として働いている感はあります。
仕事の内容
点滴や注射など、薬剤の投与、検査の補助、患者の生活援助、患者の退院支援などをします。
看護師という職業の特性上、医師の指示を受けて動く仕事のため、医師よりも立場が弱い仕事になりがちです。
ベテランとなると、看護師から医師にどういった指示を出してほしいかを要求することも度々あり、次第に自由度も高くなってきます。
仕事のミスは医療事故につながるため、ミスをしてはいけないというプレッシャーもありますが、多くは事故防止のためマニュアル化されていることが多いです。
日々の学習
医療も日々発展しているため、日々継続して学習をしていかなければなりません。
周りからの印象
看護師は尊い仕事であり、周りからは良い仕事のイメージをもってもらえてます。
休日のパターン
病棟勤務であると、夜勤があったり、仕事は不定休です。
平日休みが多くなります。
田舎でエンジニアを経験して
僕はプログラミングスクールに通い、一度エンジニアになりましたが、入った会社のレベルが低く、そこの環境に身を置いても自分の成長に期待できなさそうだったためすぐに退職しました。
田舎のIT企業では全国を相手にしているところもあれば、地元企業、個人を相手にビジネス展開しているところもあります。
全国展開していればそれなりの技術力もある企業であり、優秀な人も多く、入って学ぶことも多いかと思います。
僕の経験上、地元企業や個人を相手にしているところでは、良い技術を持っているわけではなく、古い技術などを使っているため、エンジニアとしての成長はあまり期待できないと感じました。
僕が入ったような小さい企業であると、全く関係ない色々な雑務を任されることも多く、本業に取り組める時間も少なくなってしまいます。
田舎でもエンジニアの求人は多少はあります。
しかし、エンジニアの求人は東京に一極集中している傾向にあります。
コロナ禍でリモートワークは普及しましたが、エンジニアでもベテランにしかフルリモートワークを許していないところが大半です。
エンジニアとして働くなら、田舎ではなく東京に出て働くのが一番コスパが良いと思います。
人間関係
企業にもよるかと思いますが、色々なサイトで見る限りどの企業にもコミュニケーションが苦手な人が多いようです。
僕の就職した企業にもそういった人がいて、とても一緒に仕事がしづらかったです。
メールなどのやり取りで顧客とコミュニケーションを取ることが多いので、相手の顔が見えなく、人との関わりも多くないです。
待遇
地元の大きい企業では求人票をみるかぎり福利厚生もかなり充実していましたが、僕の入ったような小さい企業では福利厚生は良くなかったです。
賃金も企業の規模次第であり、大きいところ程良いです。
IT企業の多くは東京などの都市圏に一極集中しており、働くなら東京の方が選択肢がかなり多いです。
エンジニアは後々にリスクをとって起業したり、フリーランスになることもできます。
仕事の内容
仕事はプログラミングのみではなく、顧客とのメールのやりとりなどもあります。
わからないことはgoogle検索で調べたりするなどの時間が多いです。
プログラミングには絶対的な答えはないため、創意工夫ができると仕事が捗ることもあります。
原因不明のトラブルにあい、検索してもトラブルの解決方法がなかったりする場合、途方にくれてしまうこともあるでしょう。
日本語で答えが出てこない時も多々あるため、英語検索をすることもあります。
英語は多少はできた方が良いです。
仕事の内容的にはPCに向かって黙々と作業をするため、じっとしていることが苦手な人には向いていないと思います。
デスクワーク中心になることから、運動不足になるため、日々意識して運動しないとすぐに運動不足になって健康を損ないます。
日々の学習
業界のトレンドの移り変わりも激しく、日々継続して学習していくことが必要になります。
どれだけ勉強しても業界の進化が早いため、勉強しないと仕事で最前線を進んでいくことができなくなります。
周りからの印象
エンジニアとして会社に勤務する場合、ただの会社員というイメージや、よくわからない仕事というイメージを持たれがちです。
エンジニアとは何かを知っている人からすれば、”技術者”という専門職としてみられている気がします。
休日のパターン
一般的にカレンダー通りの土日祝日休みの会社が大半です。
田舎で働くなら看護師とエンジニアどちらが良いか?
結論からいいますと、人によるとなります。
ただし、僕個人的には企業規模にもよりますが、看護師の方が待遇は良いと思います。
それぞれにメリット、デメリットがあるため、どういった人に向いているかをまとめていきます。
看護師として働いていくなら
田舎で看護師として働いていくなら以下のような価値観の人が合うかと思います。
- 人の役に立つ仕事がしたい
- 日々学習を継続していける
- ルールを守って仕事ができる(医療事故防止のため)
- 充実した福利厚生のある企業で働きたい
- 土日祝日休みよりも平日休みで混雑を避けて休日を過ごしたい
- 夜勤が嫌ではない
- 独立せず安定した会社で歯車として働いていきたい
エンジニアとして働いていくなら
田舎でエンジニアとして働いていくなら以下のような価値観の人が合うかと思います。
- PCに向かって黙々と作業をする仕事をしたい
- 人とあまり喋りたくない
- 自分で創意工夫をする仕事が好き
- 日々学習を継続していける
- カレンダー通りの休日が好き
- いずれ独立して自分でビジネスをしていきたいと思っている
まとめ
いかがでしたか?
田舎では看護師もエンジニアもどちらも安定して稼げる良い仕事ですが、人によって向き不向きがあるため、自分の特性に合わせて仕事を選んだ方が良いと思います。
地元を離れず田舎で自分がどういった仕事をしていきたいか?
何を最優先して仕事を選ぶか、自分の心と相談していきましょう。
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