こんにちは。ローリエです。
山椒って他にはないようなピリッとした辛味やしびれなどの独特の風味がありますよね。
この記事ではそんな山椒の成分や健康への効果、最後に先進国で山椒への注目が高まりつつある現状をまとめています。
ちなみに、僕は岐阜県の飛騨高山の山奥で小規模ではありますが山椒を育てており、一家で銀座の高級懐石料理店に出荷もしています。
飛騨高山で山椒を育ててはいますが、高級山椒である飛騨山椒ではありません 笑
山椒の成分
山椒は一般的には日本や中国などで広く栽培されています。
その独特な風味と辛みで知られており、料理や薬として広く利用されています。
以下に、日本で栽培されている山椒の主な成分と薬効について以下の項目に沿って詳しく説明していきます。
- サンショオール
- ボルネオール
- シトロネロール
- リモネン
- イソブルニルキシネ
- ヒドロキシアルファサンタリン酸
サンショオール
山椒の辛味成分は主にサンショオール類で10種類以上の成分がみつかっています。
その中で特に多く含まれているのが、サンショオールとヒドロキシサンショオールです。
サンショオール類は山椒独特のピリピリとした辛味のある刺激を舌に与えます。
このサンショオールは味覚を敏感にするため、薄味でも満足感を得やすくする効果があります。
この効果により、減塩などに有効活用できると考えられています。
ボルネオール
ボルネオールは、山椒の芳香成分であり、リラックス効果やストレス緩和に関与しています。
また、ボルネオールは抗炎症作用も持っており、炎症性疾患の症状を軽減する可能性があります。
シトロネロール
シトロネロールは、山椒にあるバラのような芳香成分の一つであり、抗菌・抗真菌作用を持っています。
これにより、山椒は食品の保存や口腔衛生に役立つ可能性があります。
リモネン
リモネンは、山椒の精油中に存在する成分で、抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用は、細胞の酸化ストレスを軽減し、様々な病気の予防や健康維持に役立つ可能性があります。
山椒の柑橘系の爽やかな香りは、このリモネンによるものです。
イソブルニルキシネ
イソブルニルキシネは、山椒の辛み成分であり、消化促進作用があります。
山椒を摂取することで、食欲増進や胃腸の働きを活性化する効果が期待できます。
ヒドロキシアルファサンタリン酸
この成分は、山椒の辛みを引き起こす物質であり、口腔内の感覚を刺激します。
その刺激により、血行促進や鎮痛作用が期待できます。
山椒の効能
山椒は昔から漢方薬として利用されてきました。
様々な成分を持つ山椒ですが、それらが混ざり合ってどのような効能を出していくのか以下にまとめていきます。
山椒の薬効として主に以下の4つがあります。
- 消化促進作用
- 血行促進作用
- 抗菌・抗炎症作用
- リラックス効果
消化促進作用
山椒に含まれる成分は、胃液の分泌を促進し、食欲増進や消化を助ける作用があります。
また、山椒の辛み成分は胃腸の運動を活性化させ、胃腸の不快感や腹痛の軽減に役立つとされています。
血行促進作用
山椒の成分は、血管を拡張させる効果があります。
これにより、血液の循環が改善され、末梢血行不良や冷え性の緩和に寄与する可能性があります。
抗菌・抗炎症作用
山椒に含まれる成分は、一部の細菌や真菌の成長を抑制する効果があります。
また、山椒の抗炎症作用は、関節炎やリウマチなどの炎症性疾患の症状を軽減するのに役立つ可能性があります。
リラックス効果
山椒の香り成分は、リラックス効果やストレスの軽減に寄与するとされています。
そのため、アロマセラピーなどで利用されることもあります。
ヨーロッパを中心に山椒への注目が集まっている
以上のような特有の成分や効能を持つ山椒ですが、現在は日本だけでなく、ヨーロッパを中心に注目が集まってきています。
ヨーロッパの国々では、昔はコショウを求めてインドを目指したということもあり、スパイス文化があります。
山椒は英語名でJapanese pepperといい、日本原産のスパイスです。
既存のスパイスで刺激が足りなくなったヨーロッパの一部の人々が、新しい味覚を求めて日本の山椒にたどり着いたのでしょう。
以下のかんじゃ山椒園さんのHPでも、山椒の世界進出について書かれています。
気になる方はチェックしてみると面白いと思います。
まとめ
いかがでしたか?
山椒には以上のような特有の成分や効能があります。
山椒の特徴的な味に世界からも注目が集まってきてきており、今後世界での売上も上がっていくことも予想されます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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