こんにちは。ローリエです。
山椒の木を育てようと思うけど、どんな品種があるかわからない。
一般的にどんな山椒の品種が手に入りやすいのか知りたいという方はみえますか?
この記事では、日本の代表的な山椒の木の種類や特徴、手に入りやすい品種についてまとめています。
ちなみに僕は岐阜県の飛騨高山の山奥で小規模ではありますが山椒を育てており、一家で銀座の高級懐石料理店に出荷もしています。
飛騨高山で山椒を育ててはいますが、高級山椒である飛騨山椒ではありません 笑
栽培されている山椒の品種、木の種類は大きく分けて3つある
山椒にはいくつもの系統があり、種類を厳密に分類するのは難しいです。
山椒には栽培されているものと、自生しているもの(ヤマザンショウ)、更に近縁種に分類できます。
栽培もの代表的なものの種類としては、朝倉山椒(アサクラサンショウ)、ぶどう山椒(ブドウサンショウ)、高原山椒(タカハラサンショウ)があります。
それ以外に各地で栽培されているものを在来種サンショウ、もしくは在来サンショウと呼びます。
今回は栽培もののアサクラサンショウ、ブドウサンショウ、タカハラサンショウにポイントを絞って解説していきます。
朝倉山椒(アサクラサンショウ)
朝倉山椒(アサクラサンショウ)はトゲがなく、大きな山椒の実をつけた品種であり、昭和初期に兵庫県養父郡朝倉村で栽培されていたものが命名されました。
この山椒はトゲがなく、果実(山椒の実)は大きく豊産性であることが特徴です。
香りも強く、辛味も爽やかで、えぐみも少ないのが大きな特徴です。
新梢(木の幹から伸びた枝で比較的新しく伸びたもの)は青みが強く、葉が厚く、一般に青芽と呼ばれています。
一方、在来種の山椒には新梢にトゲがあり、芽も実も赤みが強いため赤芽と呼ばれます。
この2種類では、青芽の方が芳香が強く、鮮やかな緑色をしていることから高級感があり、市場評価が高くなる傾向にあります。
朝倉山椒はネットでも一番多く販売されており、手に入りやすいです。
ぶどう山椒(ブドウサンショウ)
ぶどう山椒(ブドウサンショウ)は、全国で山椒の収穫量のうち、70%を占める和歌山県有田川町で発見された品種です。
ブドウサンショウの枝には小さいトゲがあります。
樹高は低く、栽培に適しています。
ブドウという名称通り、ブドウの房のようにたくさん果実を実らせるのが特徴です。
また、実も大きく肉厚で豊産性であることも大きな特徴です。
ちなみに、我が家ではぶどう山椒を栽培しています。
高原山椒(タカハラサンショウ)
北アルプスの懐に位置する奥飛騨温泉郷(岐阜県高山市)は古くから山椒の産地として知られています。
この地域にある特有の品種が高原山椒(タカハラサンショウ)です。
タカハラサンショウは奥飛騨温泉郷の高度800m、半径5kmの限られた土地で栽培されています。
水や気温、適度な霧に恵まれるという風土のため、高い香りの山椒が収穫できると言われています。
タカハラサンショウは、アサクラサンショウ、ブドウサンショウと比べると、実が小ぶりで深い緑色をしています。
寒冷地産特有の香り、辛さ、舌にピリッとくるしびれがあり、山椒の中でも高級品として知られています。
高原山椒は飛騨山椒として市場に出ていますが、出荷数が少なくやや希少なものとなっています。
下記に公式HPのリンクを載せておきます。
高原山椒は、奥飛騨温泉郷の一部の地域の品種のため、市場には出回っていません。
まとめ
以上のように、日本での代表的な山椒である、朝倉山椒、ぶどう山椒、高原山椒についてまとめてきました。
朝倉山椒やぶどう山椒はネットでも手に入り、良質な山椒を育てることができるのでオススメです。
これから山椒を育てようと思っている方の参考になれば幸いです。
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