こんにちは。ローリエです。
車の足廻りはなぜ錆びるのか?
疑問に思う方も多いハズです。
僕の住む岐阜県の飛騨高山は豪雪地帯で、僕自身が昔、自動車整備士をしていたときも、錆びる車とそうでない車と差が大きくありました。
雪国の自動車整備士は車のサビとの戦いの連続でした。
足廻りのサビの多い車は、住む地域差もありますが、普段のメンテナンス状況でも大きく違います。
今回はなぜ車の足廻りは錆びるのか、また、車の足廻りのサビを予防するための方法について解説していきます。
なぜ車の足廻りはサビるのか?
まずは、そもそもなぜ車の足廻りが錆びるのかを解説していきます。
車の足廻りやボディは鉄でできており、長時間湿ったまま放置されることで、サビが発生します。
車が長期間湿る原因として、雪国であれば融雪剤、海沿いの地域では潮風があります。
これら2つに共通して言えることは、塩分を含んでいるということです。
僕の住むような雪国では、冬になると気温が氷点下になるため、凍結防止のために融雪剤が道路に散布されます。
融雪剤の代表的なものは、いわゆる塩である塩化ナトリウムや塩化カルシウム、また塩化マグネシウムなどです。
通常、水は0℃(氷点)で氷になります。 しかし食塩水など不純物が混ざった水は、零度以下の一定の温度にならないと氷にはなりません。 このことを、凝固点降下といいます。
この凝固点降下を利用したものが融雪剤の凍結予防のしくみになります。
道路に散布された融雪剤は、車の走行中にタイヤに撒き上げられ、タイヤハウスは足廻り、ボディ下部に多く付着します。
融雪剤などの塩分は水と結合しやすいことから、塩分が車の足廻りに付着し、水を含むことで長期間湿った状態が保持され、車の足廻りがサビてしまうのです。
主に上では融雪剤でのサビのメカニズムを説明してきましたが、海沿いの地域では塩分が風に乗ってきて道路に常に塩分がある状態のため車の足廻りはサビやすくなります。
東京や名古屋、大阪などの雪の降らない都会だけを走っている車を見ると殆ど足廻りはサビていることはありませんが、雪国の車の足廻りはサビだらけになっていることが大半です。
車の足廻りのサビ予防のためのポイント
上では車の足廻りのサビの原因が塩分だということを説明してきました。
車の足廻りのサビ予報のためのポイントは、足廻りについた塩分をこまめに落とすこと、車の足廻りの鉄に直接塩分をつけないことが大切です。
以下にそれぞれ解説していきます。
こまめな足廻りの洗浄が最も重要
車の足廻りのサビ止め予防のためには、融雪剤にさらされる環境を走った後に足廻りの洗浄をすることが最も大切です。
特にポイントとなるのは以下の3点です。
- 豪雪地帯を走った後
- 高速道路を走った後
- 濡れた海沿いの道を走った後
これらの後には足廻りの洗浄をすると良いです。
洗浄はガソリンスタンドの洗車機のオプションに下部洗浄や足廻り洗浄というのがありますが、軽く水が当たるだけで、ほんの気持ち程度しか洗浄できないため、洗車機での洗浄はオススメできません。
そこでオススメなのが、高圧洗浄機です。
一部のガソリンスタンドには高圧洗浄機があるため、それでボディからタイヤハウス、腹下と洗浄すると大半の融雪剤を落とすことができます。
持ち家であれば家庭用高圧洗浄機というものがあるのでそれらを購入することをオススメします。
僕がオススメする家庭用高圧洗浄機は以下になります。
こちらはケルヒャーの高圧洗浄機で静音性と洗浄力を兼ね備えたコンパクトモデルで、コスパも高い商品になっています。
足廻りのサビ止め予防のための塗装
車の足廻りの塩分を落とすことも重要ですが、洗浄には手間がかかることから対応には限界があります。
そこで、足廻りにサビ止めの塗装をしておくことをオススメします。
よくあるのが、車検の際などに足廻りのサビ止め予防のためパスター塗装というものがあるのですが、これは水性塗料のため一年も経たずに落ちてしまうことが多いのであまりオススメできません。
そこでオススメなのが、アンダーコートです。
アンダーコートはゴム質系の塗装であり、年月が経ってもなかなか落ちないのが大きなメリットです。
しかし、コーティングに値段がおおよそ5〜10万円かかり、高額になるのがデメリットとなります。
アンダーコートは新車での施行で10年程度、経年車で4年程度持つとされています。
アンダーコートはどれぞれの地域に専門で行っている業者があるため、そちらで行ってもらうことをオススメします。
まとめ
以上のように車の足廻りがサビる原因とサビの予防方法についてまとめてきました。
車の足廻りのサビは、融雪剤などに含まれる塩分などがタイヤの回転で巻き上げられて付着し、長時間湿気った状態が続くことによっておこります。
そのため、融雪剤が多く撒かれる場所を走った後には高圧洗浄機を使って洗浄をすることが大切です。
また、アンダーコートで足廻りをコーティングすることで、水分から車の足廻りを守ることが車の足廻りのサビ予防のために大切となります。
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