こんにちは。Laurier(ローリエ)です。
僕は地域で一番規模の大きい急性期病院での看護師を辞め、現在は違う病院で看護師をしています。
転職してから、もう一度元の病院に戻りたいという思いがあり、転職活動をしました。
この記事では看護師で元の病院に再就職(出戻り)したい方向けに、僕の経験談や出戻りのメリット、デメリットを考えていきたいと思います。
僕が元の病院に再就職(出戻り)試験を受けるまでの経緯
再就職(出戻り)試験の結果の前に前提条件として、僕の退職前から試験を受けるまでに至った話をしておく必要があると思うので以下に記載していきます。
僕は元々田舎の中では一番大きい規模の三次救急病院で看護師として勤務していました。
しかし、4年半勤務したところでWebエンジニアになりたく、その病院を退職しました。
退職の半年前には看護部長に退職の旨は話ましたが、「年度末までいてもらわなければ困る」と言われましたが、それを押し切って退職するかたちとなりました。
Webエンジニアになりはしましたが、1ヶ月で退職し、その2ヶ月後には元の病院とは違う地域で2番目の規模の二次救急病院に看護師として転職しました。
しかし、以前の病院よりも給料が少し下がったことや、地域で一番規模の大きい病院で働きたい(自身の看護師としてのステータスのため)と思うようになり、元の病院で働きたいという思いが出てきました。
そこで初めに勤めていた病院のホームページをみたところ、看護師の正職員での募集がかかっていたため応募してみることにしました。
職場を辞めたばかりの人間が急に履歴書を送るのもびっくりすると思い、人事や看護部長に電話をして、「退職したことを後悔している。前と同じように働きたい」ことを伝えました。
看護部長より「採用試験を受けてみる?」と言われたため、再就職(出戻り)試験を受けてみることにしました。
僕の看護師での再就職(出戻り)試験
僕の再就職(出戻り)試験の結果は合格でした。
僕の経験から、看護師で元の病院に再就職(出戻り)は可能と言えます。
調べてみると、一般的な職業では元職場に戻る(出戻り)は良くない風潮があるようですが、看護師はどこも慢性的な人手不足が続いていることもあり、元の病院に再就職(出戻り)は可能な傾向にあるようです。
僕の再就職(出戻り)試験の結果は合格だったが…
僕の再就職(出戻り)試験の結果は合格でした。
しかし、正職員の採用試験を受けたにも関わらず、嘱託(しょくたく)での採用となったため、再就職(出戻り)は諦めました。
理由としては、嘱託採用では正職員になれるという保証はどこにもなく、待遇(給与)面でも大きく減額されるためです。
正職員と同じように働いているのに、不安定な雇用形態と少ない給料をもらいながらの生活は不安しかありません。
出戻りでのメリットは皆無だと感じたため、嘱託での採用を蹴ることにしました。
ちなみに、出戻りの試験前や面接で賃金などの待遇ついて確認するのはタブーなようで、内定をもらったあとなら聞いても良いようです。
僕は内定をもらったあとに人事部にメールで基本給や待遇が正職員と嘱託ではどのように違うのか、嘱託から正職員への登用について納得いくまで質問しました。
再就職(出戻り)試験の内容
僕の再就職(出戻り)試験では、他の就職試験を受ける人と同様の項目でした。
内容は以下の通りです。
- 面接
- 小論文
- 適性検査
もちろん病院によって試験内容が違うためそれぞれの病院で事前に確認が必要です。
面接では、顔なじみの看護部長や看護副部長、他に事務次長が面接官としていました。
再就職(出戻り)面接で聞かれた内容は以下のようになります。
- なぜ当院を辞めたのか?
- なぜ当院に出戻りしようと思ったのか?
- 今働いている病院でなく、当院を選んだ理由
- なぜWebエンジニアを辞めて看護師に戻ったのか?
- 当院の良さは何か?
- あなたが当院に戻ることでの当院のメリットは何か?
- 当院に戻ったらどのようなキャリアを築いていきたいか?
- 職歴的に正職員での採用は難しいかもしれない。嘱託になるかもしれないがそれでも良いか?
互いに知っている顔でも、緊張感のある面接でした。
看護師の出戻りのメリットとデメリット
看護師の再就職(出戻り)のメリットとデメリットを考えたいと思います。
看護師の出戻りのメリット
看護師の出戻りでの考えられるメリットは以下のようになります。
- 業務内容を知っているため即戦力になれる
- その病院の文化を知っている
- 転職後の後悔が少ない可能性が高い
それぞれを以下に解説していきます。
出戻りのメリット① 業務内容を知っているため即戦力になれる
以前の病院に戻る場合、看護業務の一日の流れをなんとなく覚えているかと思います。
病院の環境に慣れている場合が多いですし、以前一緒に働いたことがある人や知り合いがいることでその環境に早く馴染むことができます。
病院を退職して時間があまり経っていないほど、即戦力になれる可能性は高いといえます。
出戻りのメリット② その病院の文化を知っている
以前働いていた病院であれば、その病院の雰囲気や文化を理解できていると思います。
転職の失敗例のうち、「休みやすさや雰囲気が聞いていた事と違った」、「組織の文化が想像と違った」という事は、実際入職してみて判明する部分もあり、起こりやすい事例です。
これらのようなギャップが生じることは少ないと考えられます。
出戻りのメリット③ 転職後の後悔が少ない可能性が高い
以前働いていた病院では、仕事内容や人間関係や職場の雰囲気を十分に理解している場合が多いです。
そのため、転職した直後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することが少ない点もメリットと言えます。
看護師の出戻りのデメリット
出戻りの場合の考えられるデメリットは以下のようになります。
- 以前の自分のイメージを持たれている
- 出戻り看護師に対してよく思わない人もいる
出戻りのデメリット① 以前の自分のイメージを持たれている
出戻りの場合、周囲の人々は自分に対して先入観を持って見てくる可能性は大きいです。
特にトラブルを起こすことなく、円満に退職した場合は問題ないですが、辞める直前に悪いイメージを持たれていた場合、その人の中で悪いイメージが定着している場合があります。
また、退職前は独身で仕事に打ち込んでいたイメージを持たれていても、家庭環境など、その人の周辺の環境の変化などで人間は変わり続けるものです。
環境の変化で仕事にあまり打ち込めないこともあります。
そういった変化には自分ではあまり気付かないものです。
以前の周りからの自分のイメージが、現在の自分のイメージと違ってくることを念頭に入れておくことが必要でしょう。
出戻りのデメリット② 出戻り看護師に対してよく思わない人もいる
出戻り看護師に対して、周りには良く思わない人もいるでしょう。
どのように辞めたのか、周りからどのように思われていたのかでイメージが全然違ってきます。
出戻りというだけでよく思わない人もいますし、辞める前の悪いイメージでよく思われない人もいるでしょう。
これらは、出戻りして働き始めてみないとわかりません。
まとめ
以上が僕の再就職(出戻り)試験での体験談と僕が考える看護師の出戻りのメリット、デメリットになります。
看護師の再就職(出戻り)では、辞める前のイメージや辞め方が再就職(出戻り)の内定や働きやすさに影響してきます。
僕のように内定をもらったとしても、正職員ではなく嘱託での採用となり、思ったような結果とならない場合もあります。
もし、以前の勤務先の病院に再就職(出戻り)をしようと思っている場合、リスクを最小限に抑えるために、現在の仕事を続けつつ転職活動をする方が良いと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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