こんにちは。ローリエです。
この記事では僕が山椒に関する書籍を参考に、山椒の栽培に向いている気候を元に、気象データから山椒の木を育てるのに適した地域、適さない地域をまとめていきます。
この記事の参考文献は以下のものになります。
僕は岐阜県の飛騨高山の山奥で小規模ではありますが山椒を育てており、一家で銀座の高級懐石料理店に出荷もしています。
ちなみに、飛騨高山で山椒を育ててはいますが、高級山椒である飛騨山椒ではありません 笑
山椒を育てるのに適した地域
山椒を育てるのに適した地域を山椒農家としてやっていくことを前提とする場合、西日本などの温暖な地域となります。
その理由として、山椒は日当たりの良い場所ほど実をつけるため、日当たりの良い温暖な地域ほど、実を多く収穫できます。
しかし、温暖な地域でなくても実際に山椒は育ちますし、半日くらい日陰になるような場所でも育ちます。
山椒の木を育てるのに適した気候
山椒の木を植えるところので最適なのは、年間の平均気温が14℃以上で12〜2月の冬の時期には最低気温が0℃以下にならない場所が適していると言われています。
山椒に生育に適した降水量のデータはありません。
山椒は乾燥のしすぎや水の多い土地ではすぐに枯れてしまうため、極端な地域を避ければ問題なく育ちます。
日本での山椒の主な産地
日本での山椒の主な産地は、和歌山県、高知県、兵庫県など西日本に多いことから、山椒は温暖な地域に適した作物といえます。
和歌山県の収穫量が全国の70%以上を占め、なかでも有田川町(旧清水町)は和歌山県の収穫量の67%(約250t)を誇る有数の産地です。
一方、僕の住む岐阜県の高山市や隣の下呂市のような寒冷地でも、全国4位(といっても日本全体の2%程)に入る生産量があることから、必ずしも栽培に向いていないというわけではないようです。
これらから言えるのは、山椒を育てるのに、温暖な地域でなくてもダメなことはないと言えます。
日本ではどこが山椒の栽培に向いないのか?
山椒に合う気候を前提に、過去のデータから山椒の栽培に向いている場所を考えたいと思います。
参考データは、気象庁には最低気温に関するデータがなかったため、「気温と雨量の統計のページ」さんのデータを参考にしています。
HPリンクを下に貼っておきます。
参考にしたデータのページは↓こちらです。
最低気温がマイナス15℃を下回らない場所は東北地方より南の地域になります。
北海道では殆どのところが冬場の最低気温がマイナス15℃を下回るため、山椒を育てるのは厳しいと言えます。
また、東北の一部の地域や、高山地帯などの標高が高い場所は冬に気温が低くなりがちなため、山椒の栽培にはあまり適してない場所と言えます。
一方、山椒と暑さに関するデータはなく、主な産地から、日本でも年中暑い沖縄以外くらいの暑さであれば問題なく育つでしょう。
以上をまとめると、北海道や東北の一部などの最低気温がマイナス15℃を下回る地域、沖縄などの極端に暑い地域が山椒の栽培には向いていないと言えます。
僕の住んでいる地域(飛騨高山)はどうか?
最後に、僕が実際に山椒を育てている環境について考えていきたいと思います。
僕の住む岐阜県の高山市(飛騨高山)は東海地方にはなります。
東海地方といっても僕の住む地域は標高500〜700mに位置し、山椒を育てている土地の標高が700m程で、冬場は多く雪が降り、最低気温は毎年のようにマイナス10℃を下回り、時にはマイナス15℃くらいになります。
それでも、山椒は枯れずに育っており、毎年山椒の実をつけています。
この記事で振り返ってみると、僕の山椒を育てている環境は、山椒を育てることができるギリギリのラインでした 笑
まとめ
以上のように山椒の栽培に向いている気候や、それに適した地域をまとめてきました。
この記事を一言でまとめると、山椒は極端な暑さ、寒さ、乾燥、多湿を嫌い、人間がちょうど良いと思えるような環境でよく育ちます。
この記事をみて自分の地域が山椒の育てるのにに向いていないわけではないと感じたそこのあなた、是非山椒の栽培に思い切って足を進めてみてはどうでしょうか?
より良い環境で山椒を育てることができることを祈っています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
コメント