映画「木樵」の主役面家一男氏の人物像について義子の僕が語る

生活

2022年10月1日に映画「木樵」(きこり)が全国で公開されました。

この記事を書いている僕は、「木樵」の主役である、面家一男氏の4女の夫(義子)です。

映画「木樵」にも少しだけ映りました 笑

この記事では、映画「木樵」と僕の義父である面家一男氏の映画では紹介されていない一面を紹介をしていきます。

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映画「木樵」とは

木樵

映画の舞台は、9割が山林に覆われる山国、岐阜県飛騨地方


およそ50年間、木樵(きこり)の仕事で生計を立てている高山市滝町の面家(おもや)一男氏と弟の瀧根(たきね)清司氏2人とその家族、弟子たちの日常を1年にわたり追い掛けたドキュメンタリー映画でです。

兄弟が木樵(きこり)として働く姿を通して、林業がその土地と深く繋がっている様や、緩やかに流れる時間の中で森林と共に生活する「山の暮らし」の継承を描いています。

公式サイトは以下のURLになります。

作品解説 | 映画「木樵(きこり)」公式サイト 2022年10月全国順次公開予定 配給 平成プロジェクト
寡黙に、直向きに山と育む男たちを描く 渾身のドキュメンタリー映画

「木樵」予告編の動画もYoutubeにてあります。

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面家一男氏はどういう人物なのか?

僕の義父である面家一男氏

2022年現在、義父である面家一男氏と僕は知り合ってから10年程の歳月が経ちます。

面家一男氏は映画中ではあまり話すことはなく、無口で職人気質なタイプとして映っています。

親族である僕が知る面家一男氏について公開していきます。

木樵になるべくして山の中で育った人物

僕の義父である面家一男氏は岐阜県の飛騨高山の山奥で育ちました。

義父の父親も林業をしていたことから、時間があるときは山に仕事を手伝いに行っていたようです。

山奥の小さな集落に暮らしていたことから、山で遊ぶことが日常で、山でお腹が減っては山で食べれるものを探して、山で食べられるものや植物を覚えていったそうです。

映画の中で、僕の義父が猟師をしているところも収録されています。

義父は地元では有名な熊猟師です。(イノシシも狩猟します)

岐阜県の飛騨地方は豪雪地帯であり、冬は林業ができません。

そのため、林業をしている、弟の滝根清氏とともに冬は狩猟にでかけています。

ここ5年程は僕も見習いとして同行させてもらっています。

毎年冬の猟期になると休日は狩猟に同行させてもらってます

冬山でも日帰りで帰ってくることもあれば、山にある洞窟で寝泊まりして山にこもることもあります。

義父兄弟は、林業の仕事で夏の山の地形を知り尽くしているため、どこに熊の穴があるか知っているようで、穴で冬眠している熊を狩猟しにいくのです。

僕は地図とGPSを使って地形を把握しようとするのですが、義父と弟の滝根氏は山の地形や目印となる木や岩が頭に入っているようで、山を熟知しています。

狩猟の際には猟犬も一緒で、義父によりしっかりとしつけされていて、山の中の険しい地形でも相棒のようについてきてくれます。

狩猟で熊やイノシシが獲れれば、家族で協力して捌き、パーティーをします。

熊やイノシシの肉がほしい人がいれば分け与えたりもしています。

熊の解体をする面家一男氏とその妻と滝根清司氏

これらの狩猟に関しても、義父の父親が猟師もしていたことから狩猟を習って覚えたそうです。

夏の余暇では沢へ出かけて投網で魚を獲りにでかけます。

4女(僕の妻)と僕と面家一男氏

秋は山へ松茸などのキノコ狩りや蜂の子を求め蜂の巣採集へ。

春は山菜採りもします。

昔の家族旅行は妻と娘とともにキャンプ道具一式を担いで、山奥にキャンプに出かけていたようです。

僕の妻から話を聞くと、子供の頃は普通の旅行はしたことがなかったらしく、家族での旅行は山でキャンプばかりだったそうです 笑

こうやって振り返ると僕の義父は年中山の中にいるのです。

以上から、僕の義父である面家一男氏は山の中で育ち、山とともに生きてきたからこそ、山に興味があり、今も木樵をしているのだと思います。

家族との繋がりを大切にしている

僕の義父である面家一男氏は家族とのつながりを大切にしています。

映画「木樵」の中でも、家族大勢で集まってパーティーをしているシーンがあります。

年末年始、正月やお盆などは、他県に住んでいる娘の家族なども集めて映画「木樵」の中で映っていたようなパーティーをします。

僕の妻を含め、義父の娘4姉妹は他所に出ている人もいますが、親を慕ってか、結構な頻度で帰省してきます。

職人気質な義父ですが、親族との関係は良好で、特に酒を飲んでいるときはよく喋り、よく笑い話をして楽しんでいます。

義父は、僕達義子や娘達にも山を楽しんでもらいたいようで、みんなが集まったときは狩猟に同伴させてもらったり、自然の中でのアクティビティに連れて行ってくれます。

他人を喜ばせることが好き

僕の義父である、面家一男氏は他人を喜ばせることが好きです。

自分の土地にハウスを建て、果物などを栽培しているかと思えば、自分用ではなく僕達親族に振る舞うようにスイカやキノコ、野菜などを栽培しています。

栽培している原木しいたけ

行きつけの飲み屋の人や知り合いにも、自宅で作れたそれらのものをおすそ分けに行っているようです。

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山の暮らしの継承は林業以外でも行われている

映画「木樵」では、林業の技術の継承を主軸に映されていました。

しかし、義父である、面家一男氏の山の暮らしや技術の継承は林業以外の面でも、義子である僕や僕の義兄や娘達に行われています。

例えば、狩猟では、どういったところに熊の寝床があるのか、山でのイノシシの追跡方法。

狩猟での銃の扱い方、イノシシや熊の解体の仕方。

絶望的に土砂降りな中でも着火剤を一切使わずに焚き火を起こすサバイバル技術。

山菜やキノコの見分け方や採り方。

こういったことを義父から習っていくうちに、インドア派だった僕も次第に山に興味を持つようになり、今では登山や狩猟、アウトドアなどで山にでかけてばかりいるようになっています。

義父の影響で山の魅力に取り憑かれた僕(冬の笠ヶ岳)

僕の義兄達や妻の姉妹達も同様に、登山などで山へでかけています。

「木樵」としての技術の継承は僕達親族の中では行われていませんが、“山の生活を楽しむ”という大切なことは継承されているのだと思います。

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最後に

以上が映画「木樵」の主役で登場する面家一男氏の実際の人物像や、「木樵」で継承されている山の暮らしの紹介になります。

少しでも多くの方に映画で映らなかった僕の義父である、面家一男氏の一面や、山の暮らしを知っていただけたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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