【習性】鹿の猟場の探し方【生息域】

狩猟

こんにちは。ローリエです。

僕は現在狩猟歴4年目のハンターです。

僕はハンターを始めた頃、鹿の生息場所がわかりませんでしたし、猟場探しに苦労しました。

しかし、鹿の生息する場所や習性を知っていくうちに、鹿の猟場をみつけることができ、安定して鹿を相手に忍び猟や罠猟をできています。

この記事では狩猟初心者の方のために、鹿の習性鹿の猟場の探し方をまとめていきます。

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鹿の習性

鹿を探す前に鹿の習性を学んでおく必要があります。

鹿の習性を学ぶことで、どういった場所を探すと良いのか、地図を見ながらある程度探せるようになります。

鹿の習性をまとめると以下のようになります。

  1. 歩きやすい場所を好む
  2. 水場を通る
  3. 草地と森林が入り混じったような環境を好む
  4. 雪のない場所を好む
  5. 日当たりの良い場所を好む

歩きやすい場所を好む

鹿は歩きやすい場所を好みます。

人間と同じように、急で足場の悪い場所よりも、平坦で足場の良いところを歩きます。

山の中では、林道が代表的な例です。

林道は人間の手で整備され、鹿が歩くにも平坦で歩きやすくなっています。

水場を通る

鹿も動物のため、が生存には必要不可欠です。

そのため、などの水場は必ず通りかかります。

草地と森林が入り混じったような環境を好む

シカは餌場となる草地と身を隠すための森林入り混じったような環境を好みます。

鹿は草食であり、1日に5kgの草を食べると言われています。

好き嫌いはありますが、数少ない毒草を除いてほとんどの植物を食べることができます。

新芽などの柔らかい草を好みますが、好みの草がなくなれば、笹や樹皮、落ち葉なども食べます。

その場所に餌がなくなると次々に場所を移動していく習性があります。

逆に、餌となる草が豊富にある山では鹿は大きくは移動しないということになります。

雪のない場所を好む

鹿は雪のない場所を好みます。

これは人間と同じように、積雪があると単純に移動ができないことの他に、餌となる草を確保できなくなるためです。

僕が暮らす岐阜県の飛騨地域では北部は豪雪地帯ですが、南部は雪は少ないです。

実際に飛騨北部には鹿は殆どいませんが、南部はどこも鹿だらけです。

日当たりの良い場所を好む

鹿は日当たりの良い場所を好みます。

山では日当たりの悪い北向きの斜面よりも、日当たりの良い南の斜面を好む傾向にあります。

これは日光によって体を温める他に、南向きの斜面の方が鹿の餌となる植物が育ちやすい環境にあることがあると考えられます。

また、僕の経験上、鹿は標高が高い寒い場所は好まない傾向にあると思っています。

これは、標高の高い場所の谷で水が確保できないこと、餌となる植物が少なくなること、雪が降りやすいことなどが関係しているからだと考えています。

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鹿の猟場の探し方

鹿の習性を学べば鹿の猟場探しです。

鹿の習性を学んだことで広大な自然の中での鹿の猟場の探しの効率が良くなります。

以下は僕の猟場探しの方法になります。

  1. 鹿の目撃情報を探す
  2. 鹿のおおよその生息域を予測する
  3. 地図を見て谷を通りかかる林道を探す
  4. 林道を車で走ってみる
  5. 獣道の中から鹿の痕跡を探す
  6. 痕跡が濃い獣道にトレイルカメラをしかけてみる

鹿の目撃情報を探す

鹿を探すのにはまずは大雑把にでも情報収集することが大切です。

周りの人から目撃情報などを集めます。

「国道〇〇号線通ったら鹿を見かけたよ!」「この前〇〇の近くで鹿が飛び出してきてびっくりした」など、生の情報がすごく役に立ちます。

逆に猟師仲間などから、「あの地域ではよく鹿が出る」「この地域では鹿はみかけない」などの情報も有力な情報となります。

このような鹿の飛び出し注意の看板も鹿の生息域を知る上では重要なヒントです。

鹿の飛び出し注意の看板がある近くの山には鹿がいる場合が多いです。

鹿のおおよその生息域を予測する

おおよその情報が収集できたら、次は鹿のおおよその生息域を予測していきます。

ハンティングマップ(鳥獣保護区等位置図)を見ながら、どの山に鹿がいるかを予測し、範囲を絞っていきます。

これは鹿の習性を前提としておおよその生息域を予測すると精度が高くなると思います。

地図を見て谷を通りかかる林道を探す

ハンティングマップ(鳥獣保護区等位置図)でおおよその範囲いくつかを選定したら、そこの林道を探します。

できれば、林道から谷(水場)がみえるような林道を選ぶと良いでしょう。

これは先でも述べたように、水場は生きるために必ず動物が通りかかるため、有力な獣道を見つけれる可能性が高くなるからです。

林道を車で走ってみる

ハンティングマップ(鳥獣保護区等位置図)で候補の林道をいくつか選んだら実際に車で林道を走ってみましょう。

このとき、獣道を探しながら走ります。

林道を走るときは周りをキョロキョロ見ながらの走行になるため、スピードをなるべく落として、事故には十分注意してください。

獣道の中から鹿の痕跡を探す

獣道をみつけたら実際に歩いて鹿の痕跡を探してみましょう。

鹿の痕跡をみつけるには、下の写真のような鹿の痕跡を探すと良いです。

鹿の足跡
鹿の糞

写真では少しわかりにくいですが、コロコロとしています。

鹿が樹皮を食べた跡と雄鹿の角の研ぎ跡
鹿の寝床

これらは鹿が近くにいた証拠です。

しかし、鹿の糞や足跡はニホンカモシカのものと酷似しており、見分けがつきません。

そのため、鹿が樹皮を食べた跡や、雄鹿の角の研ぎ跡を見つけることができれば、その山には鹿がいることが確定します。

罠猟であれば獣道に罠を設置しても良いですし、銃猟であればそこを辿って忍び猟に移行しても良いでしょう。

また、鹿の鳴き声も重要なヒントになります。

鹿の鳴き声

痕跡が見当たらなくても、このような鳴き声が聞こえたら、鹿に気づかれて警戒されているということになります。

周りの音にも注意しながら鹿の痕跡を探すと良いでしょう。

これらが見つからない場合、次のステップに移ります。

痕跡が濃い獣道にトレイルカメラをしかけてみる

鹿の足跡や糞は見つけたが、樹皮を食べた跡などが見つからない場合、それが鹿かカモシカか判別をするために、その痕跡の濃い獣道付近にトレイルカメラをしかけてみます。

トレイルカメラをしかけてから1〜2週間程放置し、カメラの確認にいきます。

カメラに鹿が写っていれば鹿の生息域として確定であり、その場所を猟場の候補地として使用できるでしょう。

ちなみに僕が使用しているトレイルカメラは以下のものになります。

僕は2台狩猟に導入していますが、すごく重宝しています。

amazon限定の物で、トレイルカメラとしては最低水準の価格SDカードも付きコンパクトで故障もなく耐久性も問題ないです。

他のトレイルカメラに比べてコスパが高くオススメです。

あとは、地域によっては猟師間で縄張り争いもあるようなので、他に狩猟者が出入りしていないか、注意して山に入ると良いでしょう。

僕は経験上そのようなことがないのですが、地域によってルールがあるかと思いますので、情報収集もしておいた方が無難でしょう。

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まとめ

以上のように鹿の習性や鹿の猟場の探し方をまとめてきました。

鹿の習性を知れば、おのずと鹿がいそうな場所が見えてきます。

鹿の習性をもう一度おさらいしておくと、

  1. 歩きやすい場所を好む
  2. 水場を通る
  3. 草地と森林が入り混じったような環境を好む
  4. 雪のない場所を好む
  5. 日当たりの良い場所を好む

となります。

鹿の猟場の探し方の手順としては、

  1. 鹿の目撃情報を探す
  2. 鹿のおおよその生息域を予測する
  3. 地図を見て谷を通りかかる林道を探す
  4. 林道を車で走ってみる
  5. 獣道の中から鹿の痕跡を探す
  6. 痕跡が濃い獣道にトレイルカメラをしかけてみる

のようになります。

鹿の習性を理解し、自分だけの鹿の猟場を探していきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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