こんにちは。ローリエです。
先日妻の実家で妻の両親と原木なめこの植菌をしました。
僕たちは原木なめこを市場に出荷するほどではありませんが、毎年多量に栽培しています。
今回は妻の両親と僕たちで行っている原木なめこの作り方を紹介していきます。
植菌の時期
原木に種菌(菌がついた駒を原木となる木に打ち付ける)をするのは我が家の場合、毎年3〜4月にします。
僕の住む岐阜県の飛騨高山は豪雪地帯であり、他の地域とは少し気候が違うので参考に、目安としては雪が完全に溶けて見えなくなった頃・日中ポカポカした陽気になり始めるに開始します。
一般的には植菌の時期はもっと幅が広く、10月から5月頃までと言われているようです。
原木の選び方について
原木の種類
なめこの原木に使える木は様々です。
なめこの原木に向いている木は以下のようになります。
上の原木なめこと適木一覧表からわかるように、原木なめこを作るにはナラやカエデ、クルミ、桜の木が一番適していることがわかります。
もちろん、それ以外にもクヌギ以外の様々な広葉樹でなめこは育ちます。
我が家では義父が林業を営んでおり、それで木が手に入るため手に入った木に植菌しています。
原木の大きさ
原木の大きさは大きすぎず、小さすぎずであれば基本的にどのような木でもOKです。
しかし、原木を移動させたり、転がしたり等の扱いやすさを考えると、直径10㎝、長さ1m程度が理想です。
少なくても10本ぐらいはあると良いでしょう。
我が家では、義父が調達した木が大きかったため、直径20〜30cm、長さは2〜3mほどの原木を使って植菌しました。
人力では運べないため、クレーンを使用して運びました 笑
原木への植菌方法
原木への植菌の方法は単純で簡単です。
以下に手順を説明していきます。
植菌に必要なもの
必要なものは以下のようになります。
- なめこの木駒
- 原木
- ハンマー
- 電動ドリル(植菌専用の刃先が便利)
原木以外はホームセンターで手に入りますが、ネットのほうが安く簡単に購入できるためオススメです。
必要な物のリンクを以下に貼っておきます。
植菌の手順
原木に電動ドリルで穴を開ける
写真のように原木にドリルで穴を開けていきます。
穴の深さは木駒の長さより少し深めにします。
直径はドリルの刃先で紹介したサイズ(9.2mm)にします。
穴の間隔は10〜20センチ開けます。
原木に木駒を打つ
上の写真のように原木に開けた穴に駒木を当ててハンマーで叩いて穴に入れ込みます。
駒木が原木の面に合う程度まで打ち込みます。
植菌後の原木の扱い方
仮伏せ
植菌した原木を直射日光の当たらない日陰になる場所においておきます。
地面から数十センチ少し浮かすように原木の下に枕木を置き、その植に原木を並べます。
食菌した原木にビニールシート等を被せます。
さらにダンボールや毛布を被せて遮光、保温、保湿します。
これには決まった期間がなく、大体5月中旬程度の少し暑くなってくる時期まで行います。(僕の住む飛騨高山のような寒冷地域だと5月中旬〜下旬)
ちなみに我が家では仮伏せはめんどうなため行っていません。
植菌後すぐに本伏せしています。
それでも問題なく大量に収穫できています。
本伏せ
本伏せは仮伏せを終えた大体5月下旬に行います。(僕の住む飛騨高山のような寒冷地域だと5月下旬〜6月上旬)
最低気温が連日10℃以上をキープできていれば良いでしょう。
仮伏せで被せたものを外します。
場所は移動する必要がなく、直射日光が当たらず雨がかかる涼しい場所に置いておきます。
我が家の場合、家の北側や山の北側斜面に原木を置いています。
収穫
2夏経過後の秋が収穫時期です。
この時期は大切に育ててきたなめこが目に見えてぐんぐんと育つ楽しい時期です。
一般的に9月下旬〜11月くらいまで収穫できます。
今までの経験上、霜が降りる時期まで育つなめこもいます。
写真のようにある程度の大きさまで育ってきたら収穫時期と見て良いでしょう。
最後に
いかがでしたか?
以上が原木なめこの作り方になります。
原木なめこの作り方は意外と簡単で、今まで紹介してきたように意外とざっくりとした方法で作ることができます。
自分で色々なものを育て、育っていくのをみることを楽しみつつ収穫して味わう。
こういった経験が田舎生活を心豊かに楽しむ方法だと感じています。
原木なめこを作って豊かな田舎ライフを送っていきましょう。
コメント