こんにちは。Laurier(ローリエ)です。
罠免許を取ったけど、本業があって忙しく毎日は見回れない。
罠を仕掛けたい場所が奥地で見回りがめんどうに感じている方はいませんか?
この記事では、罠猟の見回りがめんどくさいという方向けに、見回りの手間を省いて効率化できる便利なアイテムを紹介していきます。
そもそも罠の見回りは必要か?
罠猟を始めたいけど見回りがめんどくさいな。
見回りってどの程度必要なんだっけ?
まずは、罠猟の見回りの必要性や頻度について一度振り返ってみましょう。
狩猟読本には罠猟について、「事故防止等のために、頻繁に見回りを行う事」と書いてあります。
ここで言う事故とは何を指すのでしょうか?
さらに「くくり罠猟の注意事項」のページに「非狩猟鳥獣がかからないように、見回りをこまめに行うこと」、「手負いのクマやイノシシをつくらないように、見回りをこまめに行うこと」と書いてあります。
つまり、鹿や猪を獲ろうと思って罠を仕掛けたんだけど、非狩猟鳥獣のカモシカ等が罠に掛かってしまわないように見回りをしましょうと言うことです。
もしそのような事態になっても、頻繁に罠の見回りをしていれば罠を外して逃がしてやれる可能性があります。
また、鹿などの野生動物は罠にかかると一気に衰弱して死んでしまうため、早めに仕留めに行かなければなりません。
僕は岐阜県で狩猟免許を取りましたが、免許取得時は毎日見回りに行かなければならないことを説明されました。
これは先に述べてきた事故などを起こさないよう、
頻繁な見回り=1日1回の見回り
をするようにしなければならないということになります。
これまでのことを要約すると、
非狩猟鳥獣や手負いの獣がかかる等の事故が起こっても大丈夫なように罠をかけているときは毎日チェックしにいきましょう。
ということになります。
では、これらの条件をクリアするにはどうすれば良いでしょうか?
それは、
毎日罠が作動しているかどうかわかればOK
ということです。
罠が作動していれば動物が罠にかかったか、近くを通ったということになります。
なるほど。罠が作動したかどうかわかれば良いんだね。
では、罠が作動したかどうか分かる便利な道具ってないのかな?
そんな方のために以下に毎日の見回りを効率化するための便利なアイテムを紹介していきます。
罠猟を効率化するために導入したいアイテム4選
毎日罠猟での見回りが面倒だと思う方に以下のアイテムを紹介していきます。
僕がリサーチした中で実用的で使えそうなものを厳選して紹介していきます。
アイテムの種類は大きく分けると以下のような2種類に分けられます。
- 通信機能付きのトレイルカメラ
- 捕獲通知機器
通信機能付きのトレイルカメラ
通信機能付きのトレイルカメラは、静止画・動画送信が可能な自動撮影カメラです。
通信機能付きのトレイルカメラを導入することで、自宅に居ながら、スマートフォン等でカメラに映る罠の作動状況やカメラに映った動物を観察することができます。
これ一台あれば見回りの手間がほぼ無いと言っていいほどのメリットがありますが、デメリットもあります。
それは以下のようになります。
- 通信機能付きのトレイルカメラ自体の本体価格が高額である(盗まれた時のリスクが高い)
- 運用にsimカードを使用しなければならないため、月々の通信費がかかる
2022年11月現在、僕が調べた限りでは、日本国内で使用できる通信機能付きのトレイルカメラは2種類しかありません。
それは、TREL(トレル)の4G-Rと4G-Hです。
使用するsimカードと通信会社により電波の届く範囲が違うため、自分の猟場の電波状況を事前に調べておく必要があります。
大手の3大キャリアのサービスマップを以下にまとめていますので、自身の猟場の電波状況を事前にご確認ください。
それぞれの通信会社のサービスエリアの確認がとれたところで、以下に通信機能付きトレイルカメラの紹介をしていきます。
TREL 4G-R
TREL(トレル) 4G-Rは、最大画素数2,000万画素で撮影した画像や動画を、4G回線を通じてメールで送信出来る自動撮影カメラです。
スマートフォンやPCを使い、遠隔で状況を確認することが出来るため、セキュリティ対策、不法投棄の監視、鳥獣被害対策など幅広い用途で使用可能です。
4G通信機能を使用しない時は、非通信の自動撮影カメラとして使用することも出来ます。
購入は以下より可能です。
TREL 4G-R用の盗難防止のセキュリティボックスは以下にあります。
以下のリンクに対応しているsimカードがまとめてあります。
TREL 4G-H
TREL4G-Hは、最大3,600万画素の静止画と動画が撮影可能なトレイルカメラです。高画質で撮影ができます。撮影した映像は4G回線を通じてスマートフォンやPCを使って遠隔で状況を確認できます。
TREL4G-HとTREL4G-Rとの違いは、4G-Hの方が画質が良いことです。
その分値段も高くなっています。
以下のリンクに対応しているsimカードがまとめてあります。
捕獲通知機器
捕獲通知機器は直接購入するものやサブスク型ものがあります。
機械としての仕組みは簡易的なもので、罠にセンサーを取り付け、センサーが作動するとメールやLINEなどで通知が来ます。
購入するタイプの場合高額になりがちですが、サブスク型の場合、一つの罠に対し、月々1000円程度から運用可能です。
ワナコム
ワナコムは「田舎の未来を食とITで創る会社 D2-PLAN」のサブスク型の捕獲通知機器になります。
高い機材を購入する必要がなく、少額から捕獲通知機器を使用して罠猟ができます。
コストを少しでも抑えてめんどくさい罠猟を楽に運用したい方にオススメです。
ワナコムの料金
一台毎の料金は以下のようになります。
プラン | 料金 |
12ヶ月レンタル | 840円 |
6ヶ月レンタル | 1180円 |
3ヶ月レンタル | 1860円 |
上記の料金に毎月220円を追加すれば、「故障安心パック」というものに加入できます。
安心故障パックに入ると、万が一、破損、故障した場合、無償で修理、交換をしてもらえます。
ワナコムの使用可能エリア
対応エリアはauの電波を使います。
詳細は以下のリンクを御覧ください。
Kagatta (GPSわな監視装置)
Kagattaはドコモの携帯電波(LTE)エリア内であれば、どこにでもカンタンに設置できます。
わなが振動するとお知らせメールが届くので、毎日の見回り稼働を削減できます。
Kagattaの使用料金
Kagattaの運用コストは以下のようになります。
初期登録費用 | 33,000円/グループ |
本体 | 33,000円/台 |
回線 | 3,300円/回線 |
サービス利用料(かんたん位置情報サービス) | 330円 |
通信料(IoTプラン) | 440~1,320円 |
上記のワナコムに比べると、導入にかなりのコストがかかります。
しかし、僕が調べた限りではこれくらいのコストがかかることが相場の様です。
何人かグループで契約すればコストを少しでも抑えることができます。
先に紹介したワナコムが安すぎるだけなのかもしれません。
Kagattaの使用可能エリア
Kagattaの使用可能エリアはドコモのLTE使用可能エリアに準じます。
詳細は以下のリンクを御覧ください。
最後に
以上が僕が調べた、見回りがめんどくさい罠猟を効率化するために導入したいアイテムになります。
それぞれの罠猟のスタイルに合わせて便利なアイテムを導入することで、面倒な見回りの手間を少しでも省き、見回りを効率化していきましょう。
もちろんこれらの機械全てを信用して運用していても、不具合があり、正常に作動していないこともあります。
機械を過信せず、たまには罠を直接見にいくことをオススメします。
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