僕は2020年に○レサンスコーポレーションの新築ワンルームマンション投資の詐欺にかかりそうになったことがあります。
しかし、妻の協力もあってギリギリでクーリングオフ制度を利用し、契約は破棄、投資詐欺にかかる直前で事なきを得ました。
今回は僕が実際に新築ワンルームマンション投資詐欺にあいそうになった体験談を公開していきます。
知らない番号からの電話
ある日僕のケータイに知らない番号からの電話がかかってきました。
出てみると、新築ワンルームマンションを買わないかという電話でした。
怪しいと思い、詐欺に合いそうになる前までは何度も電話を切ったりしていました。
しかし、たまたま出た電話で同じような話を聞いたときに、新築のワンルームマンションは「資産になる」「立地がよく後に価格が上る可能性が高い」「税金対策になる」などの甘いワードを聞いてしまい、その気になってしまいました。
営業の会社は東証一部上場の有名企業、テレビでCMもやっている。
営業も「信用してほしい」とのこと。
営業からは「早く買わないと売れてしまう可能性が高い、早く説明をさせてくれないか」ということで大阪から僕のいる地元まで来ることになりました。
僕自身も怪しいという気持ちから、試しに話を聞いてみようという気持ちになっていました。
営業からは事前に家族構成も聞かれ、僕は当時は妻と二人暮らし。
妻はそういった話に興味はないかと聞かれ、「全く興味はないようです」と答えたところ、営業からは「妻には内緒で説明会にくることはできないか」とのこと。
僕は「はい」と返事をしました。
しかし、僕は妻には隠し事をせず生活していきたいため、妻には電話の内容を話し、営業とは近くのファミレスで会うことにしました。
新築ワンルームマンション投資詐欺の営業マンと会う
仕事終わりの夜に自宅近所のファミレスに営業2人と僕との3人で会いました。
営業の一人はツーブロックのいかにも営業マンっぽい30代、もう一人は新人で見習いのようでした。
新築ワンルームマンションの資料は大量にあり、その日聞いただけでは到底理解できない内容量。
説明は3時間にも及びました。
今思うと説明もいかにも詐欺のような印象で、電話と同じように以下のように話をされたことを今でも覚えています。
「今日中に決定しないと明日には売れてしまう可能性が高い」
「マンション投資の利益としては少しマイナスにはなるが、トータルでは税金対策になり、手取り年収は増える」
「立地もよく、マンションの価格は下がりにくいため資産になる」
「皆この投資をやっている。おいしい話のため周りに言わないだけ」
「妻には内緒にしていてほしい」
「この仮契約書にサインをしてくれれば、とりあえず部屋を取っておける。後から撤回することもできる」
「自分にも家族がいて、妻には内緒でワンルームマンションをいくつか持っていたが、利益が出たので妻には後から伝えた」
「はじめから今回のことを妻に言うのは、反対されてできなくなる可能性もある」
営業マンはこのようなことを言ってきて、僕は話を鵜呑みにしてしまい、仮契約書の文章にしっかりと目を通さずにサインをしてしまいました。
また、僕自身の収入の証明のため、源泉徴収票を渡しました。
後日、本契約のために合う約束をしてその日は帰宅しました。
仮契約書にサインしたことを妻に報告
○レサンスコーポレーションの営業マンに会ってその場で仮契約書にサインをしてきたことを妻に報告しました。
僕は仮の契約書だから後でどうにでもなるだろうと軽い気持ちでいました。
妻は焦った感じで、翌日仕事にも関わらず、朝まで僕が会った営業の会社や新築ワンルームマンション投資についてネットで検索し始めていました。
新築ワンルームマンション投資は詐欺案件が多いことを知る
仮契約書にサインをした翌日、妻は僕が会ったような○レサンスコーポレーションの営業のような詐欺案件が多いことを教えてくれました。
営業が言っていたような決まり文句や営業のパターンは過去にもよくあったようで、説明にあるような経費や税金の試算などの数字は全てデタラメ。
実際に新築ワンルームマンション投資を始めて、説明どおりに上手くいくわけがなく、営業は投資だから必ず説明どおりにはいかないと言って逃げるそうです。
営業にキャンセルの電話をかけ、仮契約を取り消してもらうも...
これらのことを知った僕は、翌日すぐに営業に電話をかけて新築ワンルームマンション投資の仮契約をキャンセルしたい旨を話しました。
しかし、営業はすぐにはYesと言わずゴネてゴネて挙げ句の果てに、不動産投資をしないと損だと説教をし始める始末。
1時間ほど電話で話した後、やっとで仮契約を取り消してもらえることになりました。
その後、電話の結果を妻に伝えました。
しかし、○レサンスコーポレーションのような詐欺会社の場合、仮契約を取り消してもらうよう促してもそのまま放っておかれ、ある程度の日数が経過してしまうと勝手に契約されてしまうことがよくあるとのこと。
この仮契約を強制的に解除する方法として、”クーリングオフ制度”があります。
クーリングオフ制度とは…
クーリング・オフは、いったん契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、契約を再考できるようにし、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度です。
独立行政法人国民生活センター(法人番号4021005002918)
しかし、この制度を利用するためには法的な知識や、正しい文章の記入方法や取り扱い方を知らなければなりません。
他の事例を読んでみると、仮契約書でも20日程経過してしまうと、本契約したことに強制的になってしまうため、勉強する時間がありません。
そこでそういった制度の専門家である行政書士に頼ることにしました。
僕が利用した弁護士の先生はこちら
↓クーリングオフ代行.com 前島行政法務事務所↓
費用は10万円程かかりますが、大きな借金をするよりはマシです。
クーリングオフ制度を専門家に依頼
前島行政法務事務所にすぐに電話をかけました。
○レサンスコーポレーションによる新築ワンルームマンション投資の案件の話は頻回のようで、先生も「あぁ、○レサンスね」というような反応。
先生からは○レサンスコーポレーションの今まであった事例を少し教えていただきましたが、僕と同じ事例が多いようでした。
さらに、例の会社の説明する費用や税金の話も全てがメチャクチャだという話も実際に聞きました。
どこまで汚い会社なんだと怒りを覚えました。
先生は他にも案件が入っていて忙しいが、優先して取り組んでくださるとのこと。
すぐに10万円ほど入金し、営業から渡された説明の書類、営業の名刺等を全てFAXで送信。
営業との話の内容を全て文章でまとめて先生のもとにメールで送信しました。
必要書類や文章を送信後、先生からは書類の内容がおかしい点の指摘が多々ありました。
これをもし完全に契約してしまっていたらと思うとゾッとします。
後日簡易書留で先生よりクーリングオフの通知書が僕のもとに届きました。
内容はA4用紙4枚に渡る内容で、僕には到底少し勉強しただけでは、このような文書は到底かけなかったと思いました。
この文章は最低でも5年は保存するようにとのことであったため、2022年現在でも保存しています。
その数日後、○レサンス営業より、仮契約時に渡した僕の源泉徴収票のみが封筒に入って帰ってきました。
先生の書いたクーリングオフ制度の文章が相手方に伝わったようです。
この案件から2年が経過した2022年現在、営業からの電話や嫌がらせ等、何事もなく生活できています。
しかし、いまだにこの案件を思い出すと気分が暗くなります。
おわりに
長くはなりましたが、以上が僕の○レサンスコーポレーションの新築ワンルームマンション投資詐欺にかかりそうになった体験談です。
この経験から有名な企業だからといって安易に信用してはならないこと。
美味しい話はわざわざ営業をかけて他人には売りにはいかないことを再認識しました。
今振り返って、投資詐欺を回避できたのは妻の客観的視点があったからに他なりません。
僕の経験談が少しでも読者の方の役にたてば幸いです。
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